22 November 2013

なくしたものは、すべて音の中にある


映画
Poulet aux prunes / チキンとプラム〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜(2011)

Poulet aux prunes


主人公は天才バイオリニスト

失恋し、悲しみの中で引いた彼の演奏を聞いた師匠は、こう言います

「なくしたものは、すべて音の中にある」


彼が奏でるバイオリンの音色は、

彼の失恋の痛み、人間としての深みそのもの

それが、他人の心を打つ魅力となっているということでしょう


なくしたもの、ではないですが、

私が今まで見てきたもの、感動したこと、感じてきた喜び、悲しみ、

全ての経験がJULICAというジュエリーになって

表現されているのだなあと改めて思いました


子供の頃、バイオリンとピアノを習っていました

音楽は大好き!

でもそれ以上に、踊ることが私の全てでした

日々過ごして感じる生きることへの喜びを、

ずっとバレエという形で表現してきました


バレエの道だけを極めるつもりでしたが、

デザインも1から学ぼうと決心したのが大学生のとき


大学卒業後、就職先で日本の伝統的なデザインをインテリアの面から学び、

同時にフランス語のスクールとジュエリースクールに夜間で通い、

今年、JULICAをスタートするに至りました



デザインのアイディアは、次々に溢れてきます

でも、実際に形になって商品化されているのは、そのごく一部

ジュエリーができるのはとても幸せなのですが、同時に葛藤を覚える日々です


バイオリニストのその演奏は、すべてを音色に反映できる域まで達していた

私はそのレベルどころか、やっとスタート地点に立ったばかり


JULICAが、私のすべてを表現できるなんて...

そんな日、いつか来るのでしょうか

すぐには来ないから、人生面白いのかな ♪ ( ˘ᵋॢ ˘ॢ ) ♫


YURIKA